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《清教徒》の3点Re(D):二重唱"vieni fra le mie braccia"☆★MP3 [清教徒]

★《清教徒》の3幕の、アルトゥーロとエルヴィラの二重唱「わたしの腕の中に vieni fra le mie braccia」の3点Re(D)について:
 前の記事の続きですが、テノールの3点Fa(F)は論外としても、この二重唱には、原典の楽譜では3点Re(D)があるんです。二重唱なので、ソプラノも一緒に歌うわけですが、ソプラノにとって、このReが困難なものなのかどうかはわかりませんが、いずれにしても、指揮者、テノール、ソプラノとの3者によって、移調するか 、原典で行くかを決定するのだと思います。それで、ちょっとチェックできる範囲で調べてみました。
 その結果、おそらく、イタリア人テノール歌手の間では、当時は、移調して歌うのが一般的、伝統的修正というのでしょうか、当たり前だったようです。ディ・ステファノ(カラスと)、ジャンニ・ライモンディの録音がありますが、移調しています。


私がチェックして分かったもの
原典(3点Re)の楽譜通りの歌唱:
★1963年 ヴェルキ指揮 クラウスとフレーニ(録音)
★1971年 ルーデル指揮 ゲッダとシルズ
★1972年 ガヴァッツェーニ指揮 クラウスとマリポンテ(RR共演 ライブ)
★1973年 ボニング指揮 パヴァロッティとサザランド(スタジオ録音)
★1979年 ムーティ指揮 クラウスとカバリエ(スタジオ録音)
★1986年 ボニング指揮 フィジケッラとサザランド(ライブ)
★1989年 ボニング指揮 マッテウッツィとデヴィーア(ライブ)
★2005年 シャスラン指揮 フローレスとモシュク(ライブ)

移調(半音下げ、3点Re♭)
☆1953年 セラフィン指揮 ディ・ステファノとカラス
☆1961年 クァドリ指揮 G.ライモンディとゲンチャ(ジェンチェル)(ライブ)
☆1968年 クァドリ指揮 パヴァロッティとトゥッチ(ライブ)
☆1969年 ムーティ指揮 パヴァロッティとフレーニ(ライブ)
☆1970年 ムーティ指揮 ゲッダとドイテコム(ライブ)
☆1976年 ボニング指揮 パヴァロッティとサザランド(ライブ)
☆1988年 ゼッダ指揮 メリットとデヴィーア(ライブ)意外! メリットが下げている
☆2006年 サマーズ指揮 カトラーとネトレプコ(ライブ)世界に配信するほどのモノなの?
※全音下げているのもありました
演奏側にとっては、それぞれの考え、こだわり、主義,方針があると思いますが、私には、どっちでもいいかな、心に響けばってなもんなんですけど。参考までに、音声ファイルをアップします。

♪二重唱「わたしの腕の中にvieni fra le mie braccia」いろいろ
前の記事で紹介したパヴァロッティの移調ヴァージョン(3点Re♭)

 パヴァロッティとトゥッチ
元々、パヴァロッティは特別高音に強いと自分で自覚していたわけではなく1966年に、ボニングにのせられて《連隊の娘》を、転調しないで歌ったら、あらまぁ、ハイC8連発できちゃった、と本人も吃驚だったということなんですね。パヴァロッティの場合は、先輩たちに従ってかどうかはわかりませんがライブでは下げて歌うことにしていたようです。ボニングって、サザーランドもそんな高い音は私には無理ヨ、と言っていたのをあれよ、あれよと言う間に出るようにしちゃったそうです。暗示にかけるのがうまいのかしら。

 カトラーとネトレプコ(ライブ)
最新のをおまけでおつけします(見ても聞いてもなんだか....)

以下、原典通り(3点Re)
 パヴァロッティとサザランド(録音)
 マッテウッツィ とデヴィーア(ライブ)
 クラウスとフレーニ最後が思いっきりオペラ〜

★アルフレード・クラウス
(1927.09.24-1999.09.10)は自分の声にはリスクがあるとしてヴェリズモを歌うことを避け、少ないレパートリー(約20)で活躍した歌手として知られていますが、また、声域の転調、つまり全体を半音下げたりして歌わないという方針だったそうです。
『テノールの高音』関連記事:
《清教徒》パヴァロッティ、RR共に初役☆MP3 おまけ3点F
は〜い、ハイDですヨ:ベッリーニ《Il pirata 海賊》
《シチリアの夕べの祈り》テノールの歌のカット ハイDの処理
《セビリアの理髪師》Cessa di più resistere ハイFあり


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コメント 10

イタリア在住主婦

すごいですね!パヴァロッティはやっぱりいい声ですね♪
個人的には、やっぱりマテウッツィとデヴィーアが好きです~!
それに原調のほうが、キラキラしてるような。。。(高音だからか)
3点F音も聞いてみました!パヴァロッティもマテウッツィも驚きです!!
しかし、テノールって、高音は女声と違ってかなりきついはず。。。
3点F音だと、女声の3点G音くらいかそれ以上に匹敵にするんじゃないでしょうか??
by イタリア在住主婦 (2007-09-24 07:29) 

euridice

力作!

原調も移調も
パヴァロッティが一番好きです・・^^;
どちらかと言えば、移調のほうが好きかも。
by euridice (2007-09-24 08:11) 

keyaki

イタリア在住主婦さん
>パヴァロッティはやっぱりいい声ですね♪
私も再認識しました。
3点F音は、いくらなんでも、ですよね。
録音なら、何度でもやり直しききますけど、舞台では、余裕がないとできませんものね。
by keyaki (2007-09-24 19:55) 

keyaki

euridiceさん
ディ・ステファノとかG・ライモンディのを聴くと、安定していて男らしいってかんじです。
半音でも雰囲気が変わりますね。
by keyaki (2007-09-24 19:57) 

northwest

昨日はお騒がせしてすみませんでした。
3点Fについてはラウリ・ヴォルピがライブで出したという話も聞いています。
彼にはyoutubeでDi quella piraを聴いて以来憧れているのですが、昔の人過ぎてCDが買えません(カルーソーに手を出して酷い録音を掴んだことがあります)。youtubeで検索したらthe Puritani "high F" from credeasi miseraというのを発見しました。他にも出している人がいるんですね。
by northwest (2007-09-24 20:56) 

keyaki

northwestさん、ありがとうございます。
しかし、これだけ聴くと、気持ち悪くなってきますね。
実際に吐きそうな人もいますし....(笑
聞いてみたい方は下記アドレスからどうぞ。
http://it.youtube.com/watch?v=6Jf-lD8_iMs&mode=related&search=
by keyaki (2007-09-24 21:29) 

峠茶屋の爺

いやいやこれは実に面白いコレクションですな、keyaki殿。
をヒットする時の形相も見てみたいもんですな。

ところで似たようなもんがありましたぞ。
youtubeで遊んでおったら清教徒とは全く関係がないのじゃが、high F とは逆のthe low C and the double low Cなるコレクションに出くわしましてな。クラシック界からはKurt Moll、Wiktor Wichniakov、Ivan Rebroffの3名で、あとはほとんどがゴスペル・シンガー。Kurt Mollはさすがじゃが、あとはあまりお薦めできるものではござらんな。ホンマ気持ち悪くなりそうな代物じゃが、吐いてすっきりされたい方はどうぞ。
http://www.youtube.com/watch?v=ZzafJqw0xHw

このオマケでくっついてきたのが、夜の女王のアリア「復讐の炎は地獄のように我が心に燃え」の 4 top F のコレクション。コロラトゥーラ8の競演ですわ。
メルヘンチックで温かなポップ、優美なドゥセ、切れ味鋭いグルベローヴァにスミ・ジョー、軽やかなセッラ、ダイナミックなドイテコム、鬼気迫るモーザーにダムラウ。珍しくも何ともないが、まぁそれなりには楽しめますかな。
http://www.youtube.com/watch?v=bzf9aN1toG0&NR=1
by 峠茶屋の爺 (2007-09-26 01:19) 

keyaki

峠茶屋の爺さん
>low C
バス歌手のファンなんですけど、こういうのには魅力を感じませんし、こういう低い音は、はっきりとは聞き取れないので、疲れますね。
バスのアリアでlow Cって、あるんですか? せいぜいファだと思ってました。

>夜の女王のアリア
これは、知っている歌手ばかりで楽しめました。
私もこういうお遊びが好きで、ドン・ジョヴァンニのシャンパンの唄をいろいろ集めてこれだぁれだ、というのをやりましたよ。
http://blog.so-net.ne.jp/keyaki/2007-01-09

他にも.....
http://blog.so-net.ne.jp/keyaki/2006-03-02
オペラ界のトゥーランドット《紫禁城の姫特集》

http://blog.so-net.ne.jp/keyaki/2006-03-03
Vincero!Vincero!4人+αのカラフ

お時間のある時にどうぞ..
by keyaki (2007-09-26 10:04) 

峠茶屋の爺

週末の夜、keyaki殿のお遊びを存分に楽しませてもらいましたぞ。

シャンパンの唄は誰かよう分からんかったが、最後の美声はkeyaki殿ご贔屓のRRですかのう。
酔いが少し足らんので、ついでに手持ちのCDでアラン・ティトゥス、ニコライ・ギャウロフ、チェーザレ・シェピを聴いてしまいましたわ。古い爺にはどうもシェピが刷り込まれているようじゃ。

マリア・イェリッツァのMET初演時の舞台姿の写真に惹かれて、25年前にラインスドルフ盤を買ったのがトゥーランドットとの出会い。
イェリッツァのイメージとこないにも違うトゥーランドット姫は初めてじゃ。微笑ましいトゥーランドット姫というのも妙なもんですな。

Nessun Dormaは楽勝じゃったが、やっぱり全盛期のパヴァロッティが一番ですかのう。あの高音の輝きは空前絶後じゃ。
by 峠茶屋の爺 (2007-09-29 01:01) 

keyaki

峠茶屋の爺さま
>シャンパンの唄
そうです。最後がRRさんです。

パヴァロッティは、オペラ全曲というよりオペラアリアの歌手というイメージがありますね。本人も次から次にアリアを歌うリサイタルが好きだったんでしょうね。
by keyaki (2007-09-30 20:04) 

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