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あのジョーン・サザーランドをかつぐ.... [リゴレット]

♪VideoClipを視聴するにはQuickTime7以上が必要です。

 左の本はジョーン・サザーランド(Joan Sutherland 1926.11.7.‐)の自伝です。パヴァロッティは、サザーランドの相手役に抜擢されたことが、世界的に認められるきっかけになったことは有名ですが、ライモンディとの接点はあったのでしょうか。
 ライモンディがデビューした頃にはサザーランドはその超絶技巧のコロラトゥーラですでに世界的スター歌手でしたし、ライモンディもあっというまに主役を張る歌手になってしまったわけですから、共演のチャンスは本当に短い期間でした。サザーランドが得意としたレパートリーでは、バスは、それほど大きな役がなかったこともあるでしょう。
 この本のインデックスを見ますとライモンディについては、3カ所記述があります。まず、1968年にカバリエ主演の《ルクレツィア・ボルジア》演奏会形式の公演を見に行ったという記述のところ、夫のボニングの指揮で、ドン・アルフォンソを歌ったのが、27歳になったばかりのルッジェーロ・ライモンディでした。それから、1970年にメトロポリタン歌劇場の《ノルマ》で共演したこと。そして、1972年、同劇場での《リゴレット》、ここには、4〜5行程度のものですが、ちょっと面白いことが書いてありました。
 《リゴレット》4幕、マントヴァ公爵の身代わりになって刺された瀕死のジルダ(サザーランド)を袋に入れ、リゴレットに渡す場面のことです。
『ルッジェーロ・ライモンディは、死体袋の中に入っている私を小屋からリゴレットのところに背負って運びました。そして、楽々、いとも簡単に彼の足もとに私をどさっと降ろしました。しかし、イヴォは、背中を非常に痛めていることを訴えました。彼はこう言いました。「もちろんシニョーラを運べますが、なにしろ背中が......」そこで、リチャード(指揮者はリチャード・ボニングでした)は、スパラフチレのために力持ちの助手を雇うことをメトに提案して、とてもうまくいきました。』

 イヴォ・ヴィンコは1927年生まれですから、この当時44歳、ライモンディは30歳、年齢のせいだけではないかもしれませんが、あの背の高い大柄なサザランド(188cm)を肩にかついで運ぶのは容易ではないでしょうし、それにおろすのも、放り投げるわけにはいきませんからね。私は、ジルダの入った死体袋をライモンディが肩にかついで運ぶのはすでに知ってますので、驚きませんが、サザーランドとなると別です。恐らくサザーランドもはじめての経験だったのではないでしょうか。
 リゴレットは、いろんな映像を見ていますが、かついで運んでいるのって他にあるのかしら....ライモンディ自身の発案のような感じもします。
 1971年のNHKイタリア歌劇団公演の《リゴレット》も、ライモンディとイヴォ・ヴィンコのダブルキャストでしたが、劣悪な映像とはいえ、幸いにも、ライモンディが肩にかついで運んでいるのを確認できます。また、ジルダを刺すと同時に肩にかついじゃってますし、もしかしてライモンディって力自慢なのかしら.....。

♪下の写真をクリックするとビデオクリップに飛びます。↓4幕後半〜暗くてボケていますが怪力?ライモンディをご覧いただけます。残念ながらサザーランドを背負っているのは見られませんが、ゲオルギュー似のルイーズ・ラッセル嬢を軽々運んでおります。1971年NHKイタリア歌劇団公演です。


Peter Glossop

Loise Russel

Pavarotti

Raimondi

Anna Di Stasio

ジョーン・サザーランドとルッジェーロ・ライモンディの共演:
★1970年9月28日 10月3日ノルマ(オロヴェーゾ)ボニング指揮 サザランド、ホーン、ベルゴンツィ
ライモンディは、1970年の開幕公演《エルナーニ》でメト初出演を飾り、続けて、このサザーランド主演の《ノルマ》に出演。当時の支配人ルドルフ・ビングが前もって、大々的に宣伝してくれたおかげもあって大成功。気を良くしたビングは、次回の契約を即座に申し込んできたそうです。
★1972年6月10,22日リゴレット(スパラフチレ) ボニング指揮 ミルンズ、サザランド、パヴァロッティ
ライモンディは、初日と楽日、イヴォ・ビンコは、6月14,19日に歌いました。
2006-10-22 の記事でも紹介しましたが、この公演の音声ファイルは、オペラシェアでダウンロードできます(今もあるかどうかは未確認)。なにしろ、超大物スター歌手を揃えた公演ですから、拍手がいろんなところに入って、観客の熱狂ぶりが伺えます。普通は拍手が入らないところ、スパラフチレがリゴレットと出会って「いつでも殺しを引受けますぜ」と去って行く場面でも拍手が入りますし、ジルダ役のサザランド登場したとたんに凄い拍手ですわ。至る所オォーーという大歓声で、こちらもワクワクします。まさにメトの黄金期ですね。
参考:
ヴェルディ《リゴレット》:スパラフチレ 主な公演1966ー1973
ピーター・グロソップ(共演者略歴カード)

関連記事:
《リゴレット》スパラフチレ:中くらいの役(8) パヴァロッティ:女心の歌
ミルンズ、サザランド、パヴァロッティ、RR《リゴレット》


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コメント 4

euridice

>♪ビデオクリップ
さすが大男、ひょいと担いでますね。まあ、ほんとに殺したわけじゃないから、彼女も協力して飛び上がるでしょうし、サザーランドでもオーケーでしょう^^?!

このリゴレット、もとのビデオを紛失したとか、上書きしちゃったとかでとにかくないんですよね〜〜だから、最近のお色直し再放送にも入っていませんね。とても惜しいことです。
by euridice (2007-08-06 09:33) 

keyaki

euridiceさん
殺す場面しかないのをアップしてました。
死体袋をリゴレットに渡す場面があるのに差替えましたので、ほとんど見えなくて恐縮ですが、またご覧になって下さいませ。
注意して、そっと置いてますが、死体の方は気が気じゃないですよね。落とされたりしたら。(笑

NHKもいいかげんなことをしますよね。これがあれば、少しでも稼げるのに.....
by keyaki (2007-08-06 19:37) 

euridice

>死体袋をリゴレットに渡す場面
どうもありがとうございます。多少は怖いでしょうねぇ・・あの後歌うんだし・・

>NHKもいいかげん
まったくです。
by euridice (2007-08-07 08:31) 

しま

'71年来日時のグロソップのリゴレットがYouTubeにアップされまして、記念の記事を書きました。
keyakiさんのブログにまたまたお世話になりまして、ありがとうございます。
関連記事はたくさんありますが、こちらの記事に主なキャストの名前と写真がありまして、さらにはグロ様の略歴カードへのリンクもありますんで…TBさせていただきました。
by しま (2009-05-18 01:09) 

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