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パヴァロッティを偲んで:ヴェルディ《エルナーニ》2幕☆★VideoClip [エルナーニ]

 混乱のうち、なんとか逃げのびたエルナーニ。2幕、華やいだ雰囲気のシルヴァの城内、婚礼がはじまろうとしています。3人の男たちの駆け引き、その間を右往左往のエルヴィーラ。さぁ、どうするシルヴァ! 何度も決断をせまられますが、彼は、決して揺るぎません。


(1)一晩の宿を..... 

(2)あなたは、殺されたのかと..... 

(3)お前の首か,エルナーニの首か
↑♪VideoClipを視聴するにはQuickTime7以上が必要です(期間限定)↓

(4)オリジナルにはないテノールのアリアがあります

(5)私にとってもはや魅力の無い人生など用はない...

登場人物:
☆レオーナ・ミッチェル:エルヴィーラ(ソプラノ)

エルナーニと相思相愛、シルヴァの姪

★エルナーニ:ルチアーノ・パヴァロッティ(テノール)
実はアラゴンの若き貴族ドン・ジョヴァンニ。ドン・カルロの父に財産も奪われ父も殺されたためにエルナーニと名前を変え山賊となり、父の復讐を誓っている。

★カスティリアの王ドン・カルロ;シェリル・ミルンズ(バリトン)
エルヴィーラにご執心で、我がものにしようとしているような悪い王様なのに、神聖ローマ帝国の皇帝に選ばれた途端に、慈悲深い良いひとになる。
テノールに近い高音域のバリトノ・カンタンテの難役

★大公ドン・ルイ・ゴメス・シルヴァ:ルッジェーロ・ライモンディ(バス)
可愛い姪のエルヴィーラの後見人で、自分の花嫁に迎えようとしている。掟と名誉が、自分の首より大切な老貴族。
2幕:客人(シルヴァの城)
シルヴァの城では結婚式の準備がすすんでいます。晴れてエルヴィラを花嫁に迎えるシルヴァは上機嫌。そこに、一夜の宿と食事を求めて一人の巡礼がやって来ます。
♪写真(1)ビデオクリップ
シルヴァは、「あなたが誰であろうと問わない、神の遣わした客人としてもてなしましょう」、巡礼は感謝します。この巡礼は、誰あろう、国王カルロの追っ手を逃れてきたエルナーニ。手下とも散り散りになり、一人になって、自暴自棄になっています。エルヴィラを奪い返しにやってきたわけではなく、逃げ込んだだけのようです。この幕は、急展開、またまた急展開で、ちょっとでも目を離すと訳が分からなくなります。ここからは、分かり易く箇条書きでいきます。

・シルヴァ:「一時間後には、私の花嫁だ..」とエルヴィラを巡礼に紹介
・突然、巡礼が「それでは、婚礼の贈り物を.....」と顔を隠していた頭巾をとると.....
・エルヴィラ:「エルナーニ、生きていたの、どうしよう!」と吃驚仰天
・「婚礼のお祝いにこの賞金のかかっている首を、俺は、山賊エルナーニだ!」
・シルヴァ:「客人を売るようなことはせんぞ!シルヴァは裏切らない!」と城の門を閉めさせ、引き上げる

♪写真(2)ビデオクリップ
・エルヴィラと二人きりになったエルナーニは、彼女の心変わりをなじる
・婚礼の祭壇で命を絶つつもりでした、私は永遠にあなたのものです..二人は愛を誓い抱き合う
・エルヴィラがなかなか来ないので戻って来たシルヴァがそれを目撃
・シルヴァ:「悪党め! 私の花嫁になんてことをするか! 成敗してくれる!」

・そこに、カルロが追っての軍隊を率いて、シルヴァの城に到着、仕方なく門を開ける
・エルナーニとエルヴィラは、お互いに自分を殺して相手を助けろとシルヴァに懇願
・シルヴァは、とりあえずエルナーニを隠し部屋に匿う(自分の手で復讐するために)

♪写真(3)ビデオクリップ
・国王カルロ:「城の門を何故閉ざす、反逆者エルナーニが逃げ込んだのは明白、奴を引き渡せ!さもないと城ごと燃やすぞ!」
・シルヴァ:慌てず騒がず、「そういえば、巡礼を客人として迎え入れたが、客人を裏切ることはしません...」としれっと答える
・国王カルロ:なんだと、このコンコンチキの老いぼれめ!お前の首か奴の首か選べ!
・「そんじゃ私の首を、シルヴァは約束は絶対に破らない!」

♪写真(4)ビデオクリップ
・騒ぎを聞きつけたエルヴィラがやって来て、慈悲を請う
・エルヴィラの頼みには弱いんだなぁ、エルナーニも見つからないし、私と一緒においで
・今まで強気のシルヴァがオヨヨと泣きくずれ、この年寄りに免じてエルヴィラを連れて行くことだけはお止め下さいと懇願
・国王カルロ:形勢逆転とみて、そんじゃエルナーニの居場所は?
・シルヴァ:躊躇することなく、エルヴィラ、国王について行きなさい、騎士道には逆らえぬ!(カルロがエルヴィラを好きだとは夢にも思っていないので、単に人質にとられただけと思っている)
・それじゃ花嫁はもらったぞ、といやがるエルヴィラを引きずってカルロ退場。

・シルヴァ:年寄りの怨みは怖いぞ、復讐してやる.....その前にあのエルナーニを片付けねば....
・決闘だ!とエルナーニに剣を渡す
・エルナーニ:老人相手にそんなことはできない、命はやるから、せめて最後にエルヴィラに会いたい!
・シルヴァ:今さっき国王が連れて行った。
・エルナーニ:なんてことを、あんた知らなかったの? 国王は、我々の恋仇だぞ!
・シルヴァ:なんと! 家来ども、国王を追え!
・エルナーニ:命はあんたに預けるから、とりあえず協力してエルヴィラを奪い返そう!それから殺せばいいだろう! 約束の印にこの角笛を渡そう。この角笛を鳴らせば、俺はその場で死ぬ....と誓う。
・かくして、老貴族シルヴァと山賊エルナーニは一時的に同盟を結び国王と対決することに
・城の外に山賊共が集まっています、と従者が報告。よし、入れてやれ、とシルヴァはその場を立ち去る

メト版では、ここで特別に後で書かれたエルナーニのアリアが歌われる
国王カルロの父に殺害された自分の父の霊に向かって、「父よ、貴方の仇を討ちます」とレチタティーヴォからはじまり、《マクベス》のマクダフのアリアを彷彿とさせるアリアがせつせつと歌われる。
♪写真(5)ビデオクリップ
最後は部下たちと復讐を誓い気勢をあげて、非常に盛り上がって幕となる。
※この公演では、2幕の最後で、1844年ヴェルディがロッシー二の要望で、テノールのニコラ・イヴァノフのために書き直した見事なアリアとカバレッタ及び合唱の版をとっている。(DVD解説から)
関連記事:
パヴァロッティを偲んで:ヴェルディ《エルナーニ》1幕☆★VideoClip
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オペラファンならニヤリ!とする映画(9)《フィッツカラルド》続き:エルナーニ


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コメント 6

euridice

久しぶりに楽しみました。いちいちわくわくさせられます^^! オペラで興奮はやっぱり、一に声=歌だよ!って思いますね。二にかっこよさ!^^!!!
by euridice (2007-10-06 09:31) 

keyaki

私も久しぶりに楽しんでいます。
2幕は、急展開の連続で、わくわくどきどき、わかっていても面白いです。
私が特に好きなのが、カルロが、エルヴィラを連れて行くヨ、と言ったとたんに、それだけはご勘弁を、とカルロの足許にひれ伏して必死に頼んでいたのに、じゃ、エルナーニを出せ!と言われた途端に、すくっと立ち上がって、エルヴィラ一緒に行きなさい...というところ。騎士道には逆らえない自分が悔しいってかんじが出てますよ、すっごく細かい演技で...(笑
それに続く、エルナーニとシルヴァノ掛け合いも、カルロが共通の恋敵なんで、同盟を結ぶってところ。
by keyaki (2007-10-06 11:05) 

助六

いやー、音楽・演奏共にさすがにちょっとヘキエキもしながらも、いつの間にか我を忘れてしまいますねぇ。これぞヴェルディ。

2幕終わりの代替アリア、パヴァロッティは70年代チェトラから出た「知られざるヴェルディ」という面白いLPでも歌ってて、「勿体ないようなアリアがあるんだ」とか思いましたが、舞台上演でも歌ってったんですね。

通常フィナーレの方がより直截な劇的興奮に導くかも知れないけど、この合唱付きアリアによる幕切れも、パヴァロッティ級の歌手が歌うのなら、ダイナミックな緊張は弛緩しないままに一瞬の内省がよぎる感じで悪くないですね。

「エルナーニ」のフェニーチェ初演は44年3月ですが、このアリアは同年12月のパルマ上演の時に書き加えられたんだそう。

因みに、「エルナーニ」は同年9月にスカラでも上演されていて、1幕フィナーレの途中にあるシルヴァのカバレッタは、この時挿入された由。

このカバレッタ(Infin che…)、何だかポカンと間延びしてるし(「おお牧場は緑」には爆笑!)、大体フィナーレのストレッタの前にカバレッタが降ってくるのは、音楽的ダイナミズムの進行上ヘンテコだから、長く偽作を疑う人さえいた。
近年確かにヴェルディの作品であることが確認され、スカラ上演のバス歌手のために挿入されたもので、「オベルト」の42年バルセロナ上演の時その同じバス歌手のために書き足されたカバレッタの転用だったそうです。

この1幕フィナーレは、いくら筋も荒唐とは言っても、音楽的構成もいびつな感は拭えない気がします。ヴェルディ自身、シルヴァのカヴァティーナ(Infelice!…)のカットさえ考えたくらい。何せ1幕にはカヴァティーナが多いしね。ですから音楽的論理からすれば、個人的にはこのカバレッタは挿入しなくても構わないと思うけど、ライモンディはさすがに「間延び」を堂々たる「恰幅」に変容させてて、繰り返しても説得的。確かにカッコいいすわ。
ムーティは原典主義の立場から、このカバレッタ挿入は拒んだんでしょうね。ギャウロフなら聴きたかった気もするけどね。
by 助六 (2007-10-06 12:12) 

なつ

私の1PC、Quick Time 7入れているのに、上げてくださったビデオがどうしても見られず、残念です…。
でも、keyakiさんの文章読むだけで、臨場感たっぷり!
とりあえず、'72アレーナ・ディ・ヴェローナのライヴ盤探しますー。
by なつ (2007-10-07 00:10) 

keyaki

なつさん、
私のウィンドウズではOKなんですけど、エクスプローラーですと、スペースバーを叩くように指示が出ますけど、叩いても読み込みませんか?
ブラウザの何かが関係しているのかもしれませんね。
日本語字幕付きなので、面白いんですけど、残念です。
by keyaki (2007-10-07 01:16) 

keyaki

助六さん

>長く偽作を疑う人さえいた。
近年確かにヴェルディの作品であることが確認され、スカラ上演のバス歌手のために挿入されたもので

そう、そう、そうなんです。私もそうだと思わされていましたので、ここが好き!というのは、ちょっと肩身が狭かったです。(笑
ムーティはオリジナルにこだわったんでしょうけど、スカラ座上演の際に挿入されたものであれば、省く必要はないとおもいますけど...スカラでも1968年のヴォットー指揮では、ギャウロフも歌ってますね。繰り返しはしていませんが。
しかし、このカバレッタをライモンディのように、なめらかに調子良く歌っている歌手ってなかなかいないですね。Infeliceより難しいようです。繰り返しもしてないのに明らかに息切れしているのもあるし、だとすると省いた方がいいともいえますね。
by keyaki (2007-10-07 01:52) 

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