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R.ライモンディのチャリティーコンサート:ダウン症の末息子ロドリゴ君について語る [コンサート]

 ルッジェーロ・ライモンディは、3月4日に、マドリードで、テノールのホセ・マヌエル・ザパタとProdis基金のためのチャリティーコンサートを開催。ホセ・マヌエル・ザパタとは、昨年NYメトで《セビリアの理髪師》で共演しましたので、その時に協力をお願いしたのかもしれません。
 Prodisはダウン症の子供たちの支援組織です。ライモンディには4人の息子がいます。1975年2月3日生まれのラッファエッロ(右下写真)とリッカルド(双子です)、それから3男のクリスティアーノは、前の奥さんヴィットリアさんとの子供たちで、1989年生まれの末っ子のロドリゴ君(右下写真)は、今の奥さんイザベラさんとの子供です。ライモンディの家族については、こちらの記事にまとめてあります。66歳のお誕生日特集:ライモンディ・ファミリー

 3月7日、マドリードでの昼食をとりながらのインタビューで、ライモンディは、ダウン症の息子ロドリゴ君のことを語っています。

『私にはAbbaと一緒に私を疲労困憊させるダウン症の息子がいる』
 レストランに現れた男性は、非常にエレガントで、気楽な感じ。飲み物は、いつもと同じファイン ドライを注文して、話し始める。若いころからオペラハウスの醸し出す独特の後光に囲まれてきたため、舞台の外にいるとは思えない。スカラ座、メト、ウィーンの舞台に立ち、居心地よいと感じてきた。オペラの登場人物が彼を魅了することを自覚してきた。そして、映画やテレビに対して嫌悪感を抱いてはいない。俳優として映画やテレビにも数回出演した。ルッジェーロ・ライモンディ(1941年生まれボローニャ出身)はもう半世紀にわたって世界中を歌って回わり、飽きることなく観客にその魅力を見せたきた。オペラの最高の楽しみは心を奪われ我を忘れるほど夢中になることだ。そうなったとき、音楽が毛穴の中まで入り込んだように感じる。

 彼はオニオン抜きのスパイシーなタルタルステーキを注文した。これをもういっぱいのファイン ドライで食べた。私は濃厚な味が好みだ。だから、イタリア料理が好きだ。ボローニャとかモデナ、パルマのような町では、食べることこそ正真正銘、最高の楽しみだから。もちろん、飲むのもだ。ワインはそれほど有名ではないが。調理は単純だが、すばらしい材料が料理を優れたものにする。パスタにいたっては、すばらしいものだとしか言いようがない。

兄ラファエッロと自分の作品について話し合うロドリゴ(2007.6.7)


 ライモンディはモンテカルロとマドリッドを半年は離れて暮らしている。夫妻は息子のロドリゴの状態に合った教育の必要性に気がついてからは一時的にスペインに住むことに決めた。
末っ子はダウン症だった。今20歳で、3か国語を話し、自治大学Universidad Autónoma の障害者のためのクラスに在学中。 Els Lafuenteが率いるDanza Downのダンサーだ。このグループには他に20人の若者がいる。

 モナコの小児科医が息子は一生植物のようだろうと言ったときのことが忘れられない。その瞬間は私の人生において地震のようだった。今、私はすごい芸術的才能を持った若者が家族だ。彼は4月には Ouka Leleと共に写真の展示会をする予定だ。歌うのも好きだ。なんと Mama Mというミュージカルを準備中だ。

 スペインは、障害者の社会参加に最も関心のある国のひとつだ。Mar Corredentoraのクラスに参加したのは幸運だった。息子にとって救いだった。ここで、成長して大人になること、そして社会生活をすることを教えてくれるすばらしい教師を得た。

 ライモンディ夫妻は、知的障害のある子ども達と若者の社会参加を進める非営利組織、Prodis財団法人のメンバーだ。Auditorio Nacional(国立音楽堂)で、テノールのJos Manuel ZapataとピアニストのRosa Torres Pardoと共にチャリティーコンサートをやったところだ。マドリッドの人々は非常に心が広い。チケットはあっという間に完売で、誇らしい気持ちだ。

 ライモンディは甘いものが好きだ。デザートはチーズケーキ。絶妙な味わいだった。マエストロも同感とのことだった。(スペイン語の記事をRRファンが英訳したものの要約)

Ouka Lele:1957年、マドリード生まれの写真家で版画制作者、スペインで最もよく知られてる現代芸術家の一人
R.ライモンディの長男ラファエッロは写真家

関連記事:
モンテカルロ
ルッジェーロ・ライモンディ、65歳記念特別放送
ローマの音楽公園Sala Sinopoliでチャリティーコンサートダウン症の息子ロドリゴ君のこと等


★チャリティーコンサート・プログラム
Fundación Operística de Navarra - Fundación Prodis
ソリスト:Ruggero Raimondi,José Manuel Zapata,Rosa Torres Pardo(piano)
2009年3月4日22:30h Sala Sinfónica
第1部
W. A. Mozart: フィガロの結婚"Non più andrai, farfallone amoroso... "
M. García : El Califa de Bagdad, aria de Isauun
G. Donizetti : Lucrezia Borgia, "Vieni, la mia vendetta..."
L'elisir d'amore: "Una furtiva lagrima..." Duo de Nemorino y Dulcamara, acto I
G. Rossini : Il Barbiere di Siviglia , "La calunnia è un venticello..." "Cessa di piú resistere..."
第2部
G. Rossini:Tarantella
P. Tosti:Vorrei morire,Malia,L'ultima canzone
M. de Falla :Olas gigantes,El paño moruno
I. Albéniz :Suite Ibéria, "Triana"
E. di Capua :I' te vurria vasá
S. D'Esposito :Anima e Core
C. Gardel :Cuesta abajo,Tomo y obligo
L. Bovio : O' paese d'o sole

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コメント 2

babyfairy

ライモンディにダウン症の息子さんがいらっしゃる事や、スペインが障害者の積極的社会参加の進んでいる国である事は初耳でした。 我が家にも知的障害者ではありませんが身体障害者の範疇に入る子供が一人居るので、興味深く拝読しました。
by babyfairy (2009-03-31 07:51) 

keyaki

babyfairyさん
私もスペインがそういうことに積極的だというのははじめて知りました。ロドリゴ君が、マドリードの学校に行っているのは、お母さんがスペイン(バスク)の人だからか...と思っていました。
ライモンディがそう言っているということは、モナコ、フランス、イタリア、ドイツ、イギリスより進んでいるということだと思います。
昔は、ダウン症は、短命と言われていましたが、今は、そういうこともないようですから、そのぶん、親は、自分たちがいなくなっても大丈夫なように、社会生活ができるようにすることが必要ですね。ロドリゴ君は、3人もお兄さんがいるので安心ですけど。

by keyaki (2009-03-31 15:45) 

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