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新国《ドン・ジョヴァンニ》2012.4.19 [オペラ生舞台鑑賞記録]

 「オペラ生舞台鑑賞記録」をさぼっていましたので、久しぶりです。せっかくブログを開設しているんですから、記録くらいは残しておかなくては....なんですけど。
 「ドン・ジョヴァンニ」は、ドン・ジョヴァンニとレポレッロ主従が登場している時は、話しの展開も早く、面白いのですが、あとが、ハ〜イ、アリアですよ〜で、とても長く感じられて、天才モーツァルトには申し訳ないけど、ちとたいくつ。新国の「ドン・ジョヴァンニ」は、2008年のプレミエにも行ってますが、今回、見たい!聞きたい!と思った理由は、クヴィエチェンがドン・ジョヴァンニだから、新国という最高のオペラハウスで見られるのに、これを逃す手はないでしょ...それに年齢的にも今が脂ののった美味しい時期でしょうし....あとのキャストは全然把握せずに劇場へ......
 キャスト表を眺めて、おやシュトーダ君がオッターヴィオか...全然知らない歌手ではないので、楽しみが増えちゃったよ.....と期待。赤いシャツに合わせた赤い縁の眼鏡といういでたちのお洒落な指揮者登場、はじまり、はじまり.....。
 結果、クヴィエチェンのドン・ジョヴァンニ、歌よし声よし見た目よしでよかったです。「ドン・ジョヴァンニ」は、6人いい歌手が揃うのは、なかなか難しいのですが、1人を除いて全体的にもよかったです。
 あれれ...だった1人とは、オッターヴィオのダニール・シュトーダ、10列目の見て良し聞いて良しの席なのに、声が全く飛んで来ないどころか1人だけ声が後ろに引っ込んじゃってるじゃないですか....最近テノールに開眼してテノールに厳しくなってるからじゃないです。timbroとかsquilloとは無縁の声、とにかくちゃんと聞こえないとちゃんと歌ってるかも判断できないでしょ! 長いアリアが二つもあるし、これはブーされても仕方がないよな....と、はらはらしましたが、優しいお客さんばかりでブーは無しでほっとしました。もしかしたら、皆さん私と同じでほとんど聞こえてなかったのかな? 数年前は「期待の新人、若手テノール」だったんですけど......やっぱり、大劇場で主役を張るテノールの器ではなかった....これでスタイルヨシのハンサムだったら、叩かれまくりでしょうけど、そこがオペラの七不思議、体型、容姿ともに垢抜けなくて愛嬌があるので、今度は頑張ってね....みたいな拍手をもらえちゃうんですよね。それに、オッターヴィオの長いアリア、中途半端にうまく歌うとたいくつなんですけど、どうしちゃったの?大丈夫かいな....とはらはらしながら聞くと、あっというまに終わるという不思議なアリアなんですよ。

★一言コメント

マリウシュ・クヴィエチェン(Mariusz Kwiecień 1972.11.4 ポーランド)と平野 和(Yasushi Hirano1977-)
ちっともじっとしていない身軽でよく動くスリムなドン・ジョヴァンニで、「シャンパンアリア」の早口も完璧、「セレナーデ」も堪能させてくれました。さすがに大劇場で歌っているだけあって、声は最初から最後までバンバン飛んできます。
平野 和さんのレポレッロは、日本人を感じさせない身のこなしと歌唱、クヴィエチェンとも相性の良い主従でした。

★アガ・ミコライ (Aga Mikolaj ポーランド)とダニール・シュトーダ(Daniil Shtoda 1977 - ロシア)
プレミエでは、捨てられた悔しさと、でも愛してる....で、どっちつかずで、いつもいらいら....のドンナ・エルヴィーラを歌ってましたが、今回はドンナ・アンナ、美人さんですし、どちらもOK。
ドン・オッターヴィオのシュトーダ....残念ながら「完全沈没」状態でしょう。声がふわふわふにゃふにゃで響かない。でもカーテンコールで、楽しそう、嬉しそうにしている憎めない奴です.....

ニコル・キャベル(Nicole Cabell 1977.10.17 ーカリフォルニア)
けっこう国際的に活躍しているソプラノで、2007年のワシントンオペラの「ボエーム」のムゼッタでグリゴーロと共演、確か、ネトレプコとビリャソンの映画版とんでも「ボエーム」でもムゼッタで出てます。なんでもそつなくこなすタイプかな。ドンナ・エルヴィーラよかったです。.
.
 こうしてみると、1977年生まれが3人も.....オペラ歌手の35才は、まだまだ若手ですが、今後を左右する重要な年齢かもしれません。花の1977年組の今後の活躍を期待しましょう。.

メモ:シュトーダについて、数年前の、2006年9月の私のコメント
「経歴をみるとサラブレッドのようです。ロシア国内でのコンクールの数々に優勝、2000年には、ドミンゴのOperalia で優勝(2位)、世界の主要歌劇場、音楽祭で活躍、すでに、EMIからリサイタルのソロアルバム、ロシアのレーベルDelos Recordsから、ロシアオペラアリア集もリリースされています。ドイツグラモフォンのアバド指揮の《ファルスタッフ》、ターフェルとハンプソンかな、でフェントンを歌っています。
実際に見て聴いてどうだったかですが、フェントンには向いていないと思いました。フィレンツェのプレミエでも、失望(期待されていたということですね)したとか、発声が曖昧、粘り過ぎ、役柄に合わない等の評が目につきました。経歴からみても、実力があるのは間違いないでしょうから、今後が楽しみ。」
 ううーん、新人歌手に対しての配慮のあるコメントですね。1977年生まれということは、私の一押しテノールのヴィットリオ・グリゴーロと同年、彼は、モデル並のスタイルと目立つ容姿なので、叩かれることも多くアンチもたくさんいますが、逆に言えば、それも実力があるからこそなんですね。シュトーダも、もうビギナーズラックはお終い、自分の実力だけでいかなきゃならない....過去記事のコメントにシュトーダのことがいろいろ書いてあって面白いです。この時点ですでに「下り坂」と言っている方もいます。

2011/2012シーズン「ドン・ジョヴァンニ」
Wolfgang Amadeus Mozart : Don Giovanni
/全2幕
  
【イタリア語上演/字幕付】
スタッフ
指 揮】エンリケ・マッツォーラ
【演 出】グリシャ・アサガロフ
【美術・衣裳】ルイジ・ペーレゴ
【照 明】マーティン・ゲップハルト

【合 唱】新国立劇場合唱団

【管弦楽】東京フィルハーモニー交響楽団
キャスト
【ドン・ジョヴァンニ】マリウシュ・クヴィエチェン

 【騎士長】妻屋秀和

【レポレッロ】平野 和

 【ドンナ・アンナ】アガ・ミコライ

【ドン・オッターヴィオ】ダニール・シュトーダ

【ドンナ・エルヴィーラ】ニコル・キャベル

 【マゼット】久保和範

【ツェルリーナ】九嶋香奈枝



関連記事:
特集:《ファルスタッフ》のフェントンのその後 シュトーダについてのコメント有り
新国《ドン・ジョヴァンニ》2008.12.11
《ボエーム》ロドルフォ:若い歌手たちの公演 ☆VideoClip
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コメント 6

euridice

>あれれ...だった1人
特に最初の長いアリアは、最初だったせいでしょうか、けっこういらいらさせられました。確かにカーテンコールの元気と愛嬌で全部許せちゃいますね・・まあ主役ではないからまあいいかですし・・愛されるタイプみたいですね・・




by euridice (2012-04-27 11:23) 

Kinox

クヴィエチェン素晴らしかったようですね。
> squillo
わたしは金管楽器のようにとか言って、声の「通り」を表現してましたけれど、はぁー、やっぱりものにはなんでも名前がちゃんとあるものなんですねぇ。
英語のウィキを読むと、大声の音量でじゃなく、ピアノでもオケに負けずに「通る」ようなあの感じのことなのかな。クラウス、フローレスの声の出し方とか、カバリエのピアニッシモとか、フレーニはこれで熟した喉でも若々しい印象とかあります。
レベカはあの声色でしかも大声かもしれないけれど、squilloも凄いので、余計にきんきんうるさく通る声みたいな印象を人によっては持たれるのかな、とも思いましたよ。
しかしsquilloは技術(頑張れば意図的に出せるもの)なのかもともとの声質の風味の形容なのかはわたしには少々消化できてないところがありますが。
前にmessa di voceのことも教えていただきましたが、いつも勉強になります、ありがとうございます。
by Kinox (2012-04-28 12:36) 

keyaki

euridiceさん
>まあ主役ではないからまあいいかですし・・
そうなんですけど、長いアリアが二つもあるんですよね。前回のテノールさんは、けっこうたいくつさせないように歌っていた記憶があります。

オッターヴィオのあの長いアリアって、演出家にとっても問題でしょうね。カットしても問題ないような気がしますが、カットされませんね。ジョセフ・ロージー監督の映画版、ライモンディのドン・ジョヴァンニでも、カットは無しと言う方針を貫いたわけですが、後から、プロデューサーのトスカン氏が次のように語っています。
「あの映画を見るたびに困惑する。二幕のあの延々と続く二つのテノールの部分があるところまでは満足だ。...モーツァルトに感謝!... あれについては完全に忘れていた。....私はリーバーマンとマゼールとロージーにあれは観客にとては長過ぎるだろうと何時間も説明した。ひどい話し合いだった。彼らはあれを映画にするのがどういうことかわかっていたなかった。天才たちもまた間違いをおかす。....テノールはばかばかしいことを叫び続け、字幕がそれをさらに悪くした。音楽家たちはあれを変更したがらなかった。ロージーはリーバーマンとマゼールの同意を望んだが、あの二つのテノールのフレーズは映画にちゃんとある」

この映画では、最初のアリアでは、オッターヴィオは、(立って)運河をボートに乗って延々....おしまいの方のアリアは、芝生の上でゴロゴロ寝転がっている人を踏み越えて力強く歌っていました。

グリゴーロもすっごく若い時に歌ったことがあるようですが、聞いてみたいし、見てみたいです。
by keyaki (2012-04-28 22:57) 

keyaki

Kinox さん

>いつも勉強になります
声楽は勉強したこともないし、私もネットでいろいろ勉強させてもらっている口なんです。おかしなことを言っているかもわかりませんので、変だと思ったら、遠慮なく教えて下さい。

歌手の声、歌唱をどう表現するかは難しいですけど、だいたい決まり文句みたいなのがありますね。でも日本語ではなんて言っていいのかよくわからないんですよね。
オペラの歌い方は嫌い...という人たちは、ふわふわじゃないピーンと張った、芯のある鳴り響く声が嫌いみたいですね。イージーリスニングと勘違いしている人もいるようですし。

たとえば、グリゴーロの声は、英語では"ping"があるというように書かれていますが、これってアメリカの言い方で、米語なのかな....
「若いイタリア人テノールは、すばらしいセンスの良さでこの役を生き生きと描き出した。グリゴーロの声は"ping"がすごく効いていて、パワーがあふれている。」
「彼の声は、パヴァロッティの"ping"がある....」
というように書かれています。
by keyaki (2012-04-28 23:20) 

yuhko

Giuseppe Verdi: Messa da Repuiem
Ⅱ.Dies Irae: Rex tremendae majestatis
Martina Arroyo, Josephine Veasey,
Placido Domingo, Ruggero Raimondi
Leonerd Bernstein, Conductor
London Symphony Orchestra
London Symphony Orchestra Chorus
(Sony Music Entertainment)
場違いですが、
Raimondi の名前が出ていましたので。
映画「テルマエ ロマエ」
THERMAE ROMAE
の、劇中挿入歌(?)です。
報告まで。
by yuhko (2012-05-02 00:41) 

keyaki

yuhkoさん
情報ありがとうございます。
面白そうな映画ですね。
オペラも使っているようなことを書いている方もいました。
ヴェルディのレクイエムもドラマとか映画でよく使われますが、ライモンディが歌っている部分かどうか....
wowowあたりですぐに放送してくれれば嬉しいです。
by keyaki (2012-05-12 11:11) 

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