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METライブビューイング:ヨンチェヴァとグリゴーロの「トスカ(2018.2.17〜23, 東劇2/17〜3/2)」 [トスカ]

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2011年3月13日〜 フィレンツェ来日公演《トスカ》:舞台写真を一足先に(雑誌 l’opera2月号レビュー) [トスカ]

◎フィレンツェ歌劇場来日公演、本日13日、予定通り「トスカ」で開幕しました。イタリアの新聞でも次のような記事が掲載されました。"Inferno Giappone/Il Maggio non si ferma, stasera la Tosca"
 続報!14日以降の公演はすべて中止となりました。原発事故がどんどん悪い方向に行ってますから、残念ですが帰国もしかたがないですね。Renzi: "Vado in Giappone"Ma il Maggio vuole tornare

 フィレンツェ来日公演、いよいよ迫ってきました。ルッジェーロ・ライモンディが出演するのは、13日(日)神奈川県民ホールと17日(木)NHKホールです。ちなみに最終日の20日は、いつものジョルジョ・スリアンです。この公演は、フィレンツェで2010年12月7,(9),10,12,(14)日に上演されたものを持ってくるようです。現地では、トスカは、ヴィオレッタ・ウルマーナと来日するアディーナ・ニテスクのダブルキャスト、カヴァラドッシは、マルコ・ベルティ、スカルピアは、ライモンディとジョヴァンニ・メオーニでした。風邪が流行っていたようで、一般公開のゲネプロはトスカもカヴァラドッシもスカルピアも代役で、ライモンディの追っかけさんたちは、気が気ではなかったようですが、ライモンディは予定通り歌いました。どうやらカヴァラドッシが代役でワルター・フラッカーロだったようです。

 スカルピアが赤の衣装ってけっこうめずらしい......しかし、ウルマーナは、ますます鬼瓦のようになってきましたね。彼女は、2005年にフィレンツェでトスカのロールデビューで、ライモンディがスカルピアでしたが、その時は、まだ若さでちょっよはましだったんですけど......(写真)うぅ〜ん、ほとんど同じかな.....まあ、来日公演は、若くて美人ソプラノのアディーナ・ニテスクなので、皆さまご安心を。

 右の画像が雑誌のレビューですが、ライモンディについては、「スカルピアとしてのルッジェーロ・ライモンディの再登場(5年半ぶり)は、長いキャリアによって声楽的には、いくらかのあやふやな発声とかテンポのずれのようなものがあらわになった。とはいえ、特に上品で貴族的なワルとしての男爵を明確に演じる、その存在感は傑出している。」歌唱については、まあ年齢を感じさせるものだったが、まだまだ魅力的なスカルピアだよ.....ということだと思います。

メモ:
<マルティナ・セラフィンMartina Serafin、2010年12月妊娠8ヶ月、夫はバスの Alessandro Guerzoni

関連記事:
[トスカ]
68回フィレンツ5月音楽祭『トスカ』のレビュー
ローマ歌劇場来日公演の? その2
『音楽の友』の常識


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ウィーン国立歌劇場《トスカ》2010年2月14,17日 [トスカ]

ウィーン国立歌劇場《トスカ》2010年2月14,17日(全2公演)
 昨年、2009年5月に引き続き、またウィーンでスカルピアです。昨年は、キャサリン・ネイグルスタッドとヨナス・カウフマン、今年は、マルティナ・セラフィンとホセ・クーラという、歌も知名度も見た目もいい...という《トスカ》だったんですが、トスカが、マルティナ・セラフィン(トーキョーリングのジークリンデ)ではなくて、ハスミク・パピアン(1961年アルメニア出身)に代わっていました....パピアンも美人です....
.
 この公演の一部がYouTubeにアップされていました。嬉しいことに、それが2幕のスカルピア、トスカ、カヴァラドッシの緊迫したやりとりから、最後のスカルピアが死ぬ場面まであります。ヨーロッパのライモンディ追っかけの方たちも、よかった!満足だった!という報告がありました。個人用録画で、右下には、髪の毛が爆発している人の頭が邪魔ですが、歌手の皆さんの声は、よく聞こえますし、充分楽しめます。


カヴァラドッシは、拷問室に連れて行かれる....
"Ed or fra noi parliam da buoni amici.それでは私たちだけで友人として話しましょう."


トスカは、アンジェロッティの居場所を教えてしまう....カヴァラドッシは、拷問から解放される
Floria! Amore... Sei tu?......
    Vittoria! Vittoria!........


Quanto?   Quanto?    Il prezzo!...おいくらかしら?  いくら?  値段です....


Ebbene?

YouTubeの再生リスト"«TOSCA» Wiener Staatsoper 17.02.2010"でも順番にみられます。3幕の『星は光ぬ』もあります。
 ルッジェーロ.ライモンディは、ウィーン国立歌劇場では、ダニエラ・デッシーのタイトルロールで2002年10月12日に《トスカ》に出演しています。

◎TOSCA:スタッフ&キャスト
Dirigent: Stefan Soltesz/Inszenierung: Margarethe Wallmann/Bühnenbild undKostüme: Nicola Benois/Chorleitung: Martin Schebesta
Floria Tosca: Hasmik Papian/Mario Cavaradossi: José Cura/Scarpia: Ruggero Raimondi/Cesare Angelotti: Sorin Coliban/Mesner: Alfred Šramek/Spoletta: Alexander Kaimbacher/Sciarrone: Marcus Pelz
関連記事:[トスカ]

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ベルリン《トスカ》の宣伝用ビデオクリップ [トスカ]

  Deutschen Oper Berlinの《トスカ》は、シーズン中、様々な歌手で上演され、5月はルッジェーロ・ライモンディ、ナディア・ミヒァエル、ヨナス・カウフマンという布陣でした。6月は、ゲオルギューのトスカのはずでしたが、(やっぱり)キャンセルしたということを小耳にはさみましたので、ベルリン・ドイツオペラのサイトにちょっと行ってみました。そこで思わぬ収穫、宣伝用ビデオクリップがアップされていました。いつまであるのか分かりませんから自分用に保存させていただきました。

 上の写真をクリックするとYouTubeにリンクしています。ライモンディは、声は無しでお姿だけですが、トスカに刺される場面が一瞬見えますし、素敵な死体も......
 ヨナス・カウフマンのカヴァラドッシの一幕のアリア「妙なる調和」と、3幕の「星は光りぬ」の一部が聞けますが、どっちも同じに聞こえます。この全く違う状況で歌われる二つのアリアが同じように聞こえるようでは、表現的歌唱とは言えませんし、甘さなさすぎだし、一所懸命歌うと全部同じになっちゃうタイプなのかも。テノールはテノール声と言われてこそ価値があると思うんですけど.....また、しつこく言いますが、20年近く、日の目を見なかったということがそれを証明しているということです。いくらカウフマンが素敵でも、これを「世界最高のテノール」というのは賛成できません。私がキャッチコピーをつけるとしたら「遅咲きのテノール」かな....徒花(あだばな)に終わるかもしれませんけど。
*レビューにbella voce tenorileと書かれるテノール声の『星は光ぬ』はこちらにあります。

アンジェラ・ゲオルギューですけど、ミュンヘンで6月9,12,15日と、カフマンと《椿姫》の予定でしたが、初日は出演したものの後はキャンセル、日替わりヴィオレッタになったそうです。12日はMyrtó Papatanasiu、15日はElaine Alvarez....二人とも若くて美人です.....こういう経緯があって、20日と24日のベルリンの《トスカ》をキャンセルしてます。ミュンヘンの《椿姫》は、サイモン・キーンリーサイドが、パパ・ジェルモンを歌ってます。もしかして初役?

関連記事:ベルリンの《トスカ》 ヨナス・カウフマンの" Vittoria! Vittoria!

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ベルリンの《トスカ》 ヨナス・カウフマンの" Vittoria! Vittoria!"★☆これで、あなたもカウフマン通 [トスカ]

 ルッジェーロ・ライモンディは、2009年5月9,12日のウィーン国立歌劇場に続いて、5月16,21日とヨナス・カウフマンと一緒にベルリンの《トスカ》に出演です。
 16日の公演のビデオクリップがYouTubeにアップされました。右の写真をクリックするとリンクしています。豆のようですが、声はよく聞こえます。場面は、スカルピアの「庭の井戸の中だ、行け!スポレッタ」からです。いい場面を隠し撮りしてますね。3人揃っているところはここくらいですから。隠し撮りさんありがとうございます。
 ウィーンは1958年の舞台でしたが、こちらも同様に40年前からの時代遅れの舞台だそうです。観客は安心して、歌手の歌と演技を楽しめたでしょうし、こういう定番の舞台演出であれば、歌手の皆さん慣れたものでリハーサルなしでOKだということでしょう。このキャストでしたら、十分に集客力がありますから、おかしげな新演出は必要ないでしょう。ベルリンもカウフマン人気で完売だったそうです。もちろんライモンディが見られる最後かもしれない...ということで駆けつけた人もいるでしょうし、トスカのナディア・ミヒァエル Nadja Michaelも美人ですからね。

ウィーンの《トスカ》(ネーグルスタッド、ヨナス・カウフマ、ライモンディ)の感想が、5月14日の記事のコメントにあります。

★レビュー:Tosca mit schönen Darstellern

 カウフマンの声は、やっぱりテノールに必要な、明るさ、輝き、甘さがなさ過ぎ......今、はやりの「甘さ控えめ」なんでしょうけど、今まで、注目されなかったのは、やっぱりこの声のせいでしょう。彼の今までのレパートリーの推移をざーっとみてみましょうか。これを読めば、あなたもカウフマン通!です。

★Jonas Kaufmann ヨナス・カウフマン(1969.7.10-ミュンヘン)レパートリー(ロールデビュー):
1992年23才でミュンヘン音楽大学で《ナクソス島のアリアドネ》のBrighellaで歌手デビュー(テノールだとバッカスくらいしか思いつきませんが、ブリゲッラはオペラの中のオペラに出てくる役)、《カルメン》のレメンダート、《椿姫》のガストン、《ノルマ》のフラヴィオ(=ポリオーネの友人のローマ軍の隊長)、《ドン・ジョヴァンニ》のドン・オッターヴィオ、《フィデリオ》のヤキーノ、大きな役としては、1994年に《魔笛》のタミーノを歌う。
1998年ミラノ・ピッコロ座 (Teatro Strehler) でストレーレル演出の《コジ》にフェランドで出演。
30才、1999年にザルツブルグ音楽祭《Doktor Faust》の学生、《セビリアの理髪師》のアルマヴィーヴァ伯爵(うひょ、歌えるんだ....)、ティート、2000年に《コジ》のフェランド、《椿姫》のアルフレード、ほとんどシュトゥットガルトなので、専属だったのかもしれません。
32才、2001年から、チューリヒのアンサンブル・メンバーでフロレスタン、イドメネオ、アメリカに渡って、シカゴで《オテロ》のカッシオ、2002年に《ファウストのごう罰》のファウスト、2003年チューリヒで《タンホイザー》のワルター。
35才、2004年《ボエーム》のロドルフォ、ロンドンで《つばめ》のルッジェーロ、2005年チューリヒで《リゴレット》の公爵、《ポッペアの戴冠》のネローネ、《ファルスタッフ》のフェントン(RRと共演)、グノーの《ファウスト》《フィエラブラス》《パルジファル》、2006年エジンバラで《マイスタージンガー》のヴァルター、2007年ロンドンで《カルメン》のドン・ホセ、2007年チューリヒで《ドン・カルロ》、2008年ロンドンで《トスカ》のカヴァラドッシ、シカゴでマスネの《マノン》のデ・グリュー.....オペラに関しては、こんなとこです。

★世界の主要劇場デビュー:
パリ・オペラ座には、2004年(35才)に《オテロ》のカッシオ、ロンドンにも2004年《つばめ》でデビュー。2006年ウィーンで《魔笛》のタミーノ、同年、ニューヨークメトに《椿姫》と《魔笛》でデビュー、その後毎年出演しているようです。ミラノ・スカラ座には、1999年《フィデリオ》のヤキーノ、2007年にリサイタルと《椿姫》のアルフレードを歌っています。2008年に《こうもり》ゲストでバイエルン国立(州立)歌劇場デビュー.....えぇ?.....

ワグナーは、チューリヒで2003年に《タンホイザー》のワルター、2006年《パルジファル》、エジンバラで《マイスタージンガー》、2009年ミュンヘンで《ローエングリン》を歌う予定。

イタリアオペラは、ヴェルディの椿姫、群盗、リゴレット、ドン・カルロ、オテロのカッシオ、プッチーニのボエーム、トスカ、蝶々夫人(録音のみ)、つばめ、ロッシーニのセビリアの理髪師、こんなとこでしょうか。マイナーなものは省いています。ドニゼッティは歌ってないようです。ネモリーノを歌ってないテノールって、めずらしいと思いますが....ホセ・クーラは多分歌ってないかな....。

舞台写真(クリック拡大):ナディア・ミヒァエル 、ヨナス・カウフマン、ルッジェーロ・ライモンディ


参考:ルッジェーロ・ライモンディは、ここベルリンでは2002年12月7日にスカルピアを歌っている。共演は、マリア・グレギーナとニコラ・マルティヌッチ。

関連記事:ザグレブで《トスカ》:Sutej指揮,Nadja Michael,Fabio Armiliato,RR
ナディア・ミヒァエルは、ドイツのライプチッヒ生まれで、メゾでデビュー、2005年からソプラノにスイッチしたそうです。1993年頃から舞台に立っているようですので、デビューして14〜5年、多分35歳くらいでしょうか。

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ルッジェーロ・ライモンディのスカルピア★☆トスカってなんスカ!? [トスカ]

 ルッジェーロ・ライモンディは、5月9日から24日までウィーン、ベルリンと《トスカ》に出演、カヴァラドッシは両方ともヨナス・カウフマン、トスカはウィーンはキャサリン・ネイグルスタッドCatherine Naglestad、ベルリンはナディア・ミカエル Nadja Michaelという配役で、オペラではめずらしく、見た目よし!の《トスカ》です。
 ルッジェーロ・ライモンディがスカルピアをレパートリーにしたのは1992年です。これは、世界107カ国衛星同時中継ライヴ放送されました。その時のリハーサルと本番の映像で約10分のダイジェスト版を作ってみました。

写真をクリックするとビデオクリップにリンクしています

 バスのライモンディが、一般的にはバリトンの役と言われているスカルピアを歌ったのは、カラヤン(1908.04.05-1989.07.16)がライモンディに歌わせたかったからなんですが、1979年には録音、1982年にはザルツブルグ音楽祭で演奏会形式ですが、録音と同じキャスト、リッチャッレッリ、カレーラスと歌いました。カラヤンとしては、当然舞台でもライモンディのスカルピアを望んでいたんでしょうが、結局ライモンディは歌いませんでした。
 そして10年後、カラヤンが亡くなって3年後の1992年に《再現トスカ》と言われる画期的な企画ではじめてスカルピアを演じました。これは、舞台で歌うより更に難しいチャレンジでした。その後は、ライモンディの主要レパートリーとして、あちらこちらで演じ、2001年には映画にも出演、今日に至っています。日本でも2002年6月のボローニャ歌劇場引越し公演で歌いました。

写真をクリックするとビデオクリップにリンクしています
 
 上の写真をクリックすると1999年ボローニャでの《トスカ》のリハーサルと2002年来日時の宣伝と舞台中継のダイジェスト版のビデオクリップにリンクしています。
 折しもサッカーのワールドカップが日本で開催されていて、「サッカーもいいけどオペラもね....お見逃しなく」とハンサムなカヴァラドッシ君が宣伝しています。「トスカって何スカ?」とか「スカパーでトスカ、どースカ」というダジャレも懐かしいです......

関連記事:朗報! ローマのその時、その場所、再現《トスカ》ついにBS2で放送

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R.ライモンディ、マチェラータ音楽祭《トスカ》出演のため現地入り [トスカ]

一部のライモンディファンが、彼がキャンセルしたと騒いでいます。9日にリハーサルに現れたが、二日後にマチェラータから去ったとか。今はプロヴァンスでバカンスだって....スフェリステリオのサイトは、まだキャストに名前が出ていますが、どうなんでしょう。ガセならいいんですけど。(2008.7.19)
残念ながらキャンセル(お決まりの健康上の理由)は事実でした。主催者側が、7月20日に発表、代役はルーチョ・ガッロ。(2008.7.20)

 ルッジェーロ・ライモンディ出演のマチェラータ音楽祭《トスカ》は、26日に初日を迎えます。7月9日にR.ライモンディが現地入りしたという記事が出ました。(写真をクリックするとその記事にリンクしています)
 マチェラータ音楽祭では、2005年にも《トスカ》を上演していますが、かなり変わった演出でした。つまり、ライモンディには出演して欲しくないような演出です。幸いなことに、今回は新演出ですので、演出家もライモンディのスカルピアを念頭においての演出をすると思います。
 演出・美術・衣装のマッシモ・ガスパロンは次のように語っています。「ローマの場面設定が成功に導くでしょう。舞台は、二つの異なった階があります。一つはより高く、一つは低い。スフェリステリオは、非常に幅広い空間を活用できるのでジャコモ・プッチーニのこの作品に向いています。」彼の今までの演出を見る限り、豪華な衣裳がお得意のようですので、安心して大丈夫のようです。
★R.ライモンディのマチェラータ音楽祭出演記録:
2001年《トスカ》2004年《ホフマン物語》DVD発売

余談:
マッシモ・ガスパロンは、ファン・ディエゴ・フローレスの結婚相手のJulia Trappeさんのウェディングドレスをデザインしたことでも話題になっています。結婚式はペルーの首都リマの大聖堂で4月5日に行われました。美しい新婦のジュリアさんの写真は→こちら
フローレスの結婚については、2007年3月20日の記事で取り上げていますが、ウィーンではすでに昨年挙式を済ませていて、母国の教会でも結婚式を挙げたということです。国営テレビで放送するなど、盛大なものだったようです。



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4月のチューリヒ《トスカ》全5公演終了:みなさんお疲れぇ〜いろいろあって [トスカ]

 4月4,8,17,20,24日、チューリッヒ歌劇場の《トスカ》、全5公演終了しました。総支配人のペレイラ氏、頭を掻きむしりたいような状況の日もあったようです。


 このチューリヒ定番の《トスカ》、ここ数年、R.ライモンディは、好んで出演しています。昨年の1月は、カヴァラドッシがマルセロ・アルヴァレスでした。このブログでも、ライモンディ絶好調だったそうですヨ...という嬉しい報告のコメントをもらいました。
 定評のあるR.ライモンディのスカルピアなんですが、今回は、全5公演、つつがなくとはいかなかったようです。17日、「ルッジェーロ・ライモンディ、キャンセル」のお知らせが.....ちょうどこの日に当たった、ライモンディファンは吃驚! オペラにはこういうことはつきものということは重々わかっていても、やっぱりショックですよね。
 
 ルーチョ・ガッロ(1959〜)が、代役に駆けつけてくれました。5月4日から始まる、コヴェントガーデンの《シモン・ボッカネグラ》のリハーサル中で、ロンドンにいたそうですが、開演(午後7時)の1時間前に到着したそうですから、もちろん、ぶっつけ本番ということです。当日、劇場でライモンディを見かけたという人もいますので、ギリギリまで舞台に立てるかどうか....だったのか、あるいは、午後5時には、なにもなかったのに、午後6時過ぎに「お知らせ」が出ていたそうですから、ガッロが間に合わなければ、無理してでも出るつもりだったのかも知れません。
 三日後の20日の公演は、どうなるかとファンの人たちは心配していましたが、完全に回復とはいかないまでも、素晴しいスカルピアだったそうです。ファンの方の、レポートを紹介します。

『ライモンディは、確かに間違いなく歌った。酷い風邪ひき状態での仕事だった。完全な鼻づまりだったが、観客の大半は気がつかなかったに違いない。彼の歌唱は酷い風邪ひき状態で歌う方法を伝授するマスタークラスだった。あまり重要でない部分は加減し、大事なところで全力を出し切った。一幕での登場シーンは、衝撃的でまるで感電したような感じで、背骨からつま先まで戦慄が走った。2幕では、いつもより頻繁にワイングラを傾けていた。のどをうるおしていたのだと思う。シコフ(カヴァラドッシ)は悪くなかった。声を節約して、大事なところで大声を出す名人だ。トスカ(ノルマ・ファンティーニ)は、「挑戦的」で、あまり魅力的とは言えず、私は好きではなかった。この公演のあとでライモンディと話した感じでは、風邪の状態はまだかなり悪そうだったが、次の公演は歌ってほしい。あきらかに完全な鼻づまりでやり遂げることができたのには、驚いた。まさにプロだ!』

 実は、カヴァラドッシ役のシコフは、4日の初日から風邪気味だったようです。こちらにそのレビューReview: Tenor Battles Cold in 'Tosca'があります。シコフの風邪が、ライモンディにうつっちゃったんでしょうか。
 風邪といえば、2002年ボローニャ歌劇場来日公演《トスカ》を思い出します。公演途中で、ホセ・クーラが風邪を引いてしまったんですが、ハンカチ片手に鼻水すすりながら、頑張って歌ってくれて、私は感謝感激、『まさにプロだ!』でした。ま、中には、風邪を引いたことを本人の責任だ、クーラが悪い、なんていちゃもんつけた人もいたようですけど.....
★Nello Santi指揮、Gilbert Deflo演出、Ezio Frigerio舞台、Franca Squarciapino衣裳、
  キャスト: Norma Fantini/Isabelle Kabatu,Neil Shicoff ,Ruggero Raimondi/(Lucio Gallo)

参考:スカルピア(トスカ)1979年〜公演記録

関連記事:
途中で死んでしまうスカルピアの出待ち....
チューリヒ歌劇場ペレイラ氏、経営方針を語る
オペラ歌手さんのキャンセル!・・・でどうしたか。

正規キャストの風邪で舞台に立つチャンス! しかしアンダーのRR自身も....
RRのエピソード:いよいよ歌手デビュー(20)スポレート〜ローマ歌劇場へ
RRのエピソード:オペラ歌手デビュー(21)一か八かのプロチダ

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ザグレブで《トスカ》:Sutej指揮,Nadja Michael,Fabio Armiliato,RR [トスカ]

 R.ライモンディのスケジュールでは、リエージュの《トスカ》が今年最後の舞台だったはずですが、14日と16日にクロアチアの首都ザグレブで演奏会形式の《トスカ》に出演するようです。
 リエージュのワロニー王立劇場での《トスカ》は、12月9日に、MUSIQ3で12月1日の公演の放送があったんですが、完璧チェック漏れで、録音していません。また《トスカ》...もういいよ....とはいえ、録音できなかったとなると悔しい!です。まあ、いずれ手に入ることを期待しましょう。
 この時のフローリア・トスカさんは、お世辞にも美人とはいえませんし、体形もかなり巨大で、あれではスカルピアがかわいそう...という声もありましたが、今度のナディア・ミヒァエル Nadja Michaelは、美人ですよ(左写真)。カヴァラドッシもファビオ・アルミリアートですし、スカルピアもお年を召したとはいえ...ですから、演奏会形式ではもったいないですね。
 ナディア・ミヒァエルは、ドイツのライプチッヒ生まれで、メゾでデビュー、2005年からソプラノにスイッチしたそうです。1993年頃から舞台に立っているようですので、デビューして14〜5年、多分35歳くらいでしょうか。今年の3月にはミラノ・スカラ座で《サロメ》に出演したそうですが、きっと評判だったでしょうね。左上の写真をクリックすると彼女のHPにリンクしています。写真もいっぱいあります。


♪トスカ(演奏会形式:2007年12月14,16日
指揮:ヴィェコスラフ・シュテイ→Vjekoslav SutejのHP
Zagreb Philharmonic Orchestra
会場:Lisinski Hall→ザグレブのHP
出演者:
ナディア・ミヒァエル、ファビオ・アルミリアート、RR、アルフレード・マリオッティ

参考:スカルピア(トスカ):主な公演 1979ー2006年
関連記事:
ワロニー王立劇場《トスカ》07'11.20〜12.1


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ワロニー王立劇場《トスカ》07'11.20〜12.1 [トスカ]

 ベルギー東部の都市、オランダとドイツとの国境に近いリエージュ Liègeで、11月20日から《トスカ》に出演中。ライモンディは、ワロニー王立劇場初出演、今シーズンから元ボローニャ歌劇場監督だったステファノ・マッツォニスStefano Mazzonisが、総支配人に就任ということで、彼とは個人的にも親しい間柄でしょうから就任祝いに出演、ということなんでしょう。
 トスカはアメリカ人ソプラノMonique McDonald、カヴァラドッシは韓国人テノールYonghoon Lee、二人とも新人っぽいですから、ライモンディ出演!ということが目玉なんでしょうね。

↓写真をクリック:リハーサルの様子
↓写真をクリック:紹介のVideoClip

ネットでこの公演に関する記事をいくつか見つけましたが、ライモンディの経歴を紹介しているものが多いようです。
Le grand Raimondi
Ruggero Raimondi à Liège pour Tosca

レビューも....
Grandeur et kitsch de la "Tosca" liégeoise

フランス語なんで、分かりませんが、感触として酷評っぽいですけど、どうなんでしょう....
見出しが、『グランドールでキッチュ』って.....Théâtre en panneは、劇場崩壊?
トスカとカヴァラドッシの二重唱は、目を閉じて聞くと、良いとかなんとか書いてあるような.....確かに、今どきめずらしい巨体のトスカに少年のように細いカヴァラドッシですものね。
※キャスト詳細と写真は→ワロニー王立劇場(Opéra Royal de Wallonie) のサイト
関連記事:
リエージュのワロニー歌劇場?!?


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2006年7月ヴェローナ《トスカ》DVD(3)チェドリンス、アルバレス、RR [トスカ]

 クライマックス、スカルピアが刺される場面と、トスカの最後のビデオクリップです。

♪VideoClipを視聴するにはQuickTime7以上が必要です(期間限定)終了

写真左:2幕、トスカ、ナイフを発見、スカルピアを刺す!
 トスカがスカルピアをナイフで刺す場面は、普通はト書き通りに、『トスカはスカルピアの要求を受け入れる代わりにカヴァラドッシの釈放を求め、ローマから脱出するため通行証を要求。スカルピアが通行証を書いている間、トスカは食卓に近づき、ワイングラスを取り上げ、その時、ナイフに気づき......』ということなんですが、今回は、左上の写真でわかるように、なんか変な置物(豚のお尻か象のお尻かがみえますでしょう)からナイフを取り出しています。
 よくみると象さんがオベリスクを背負っている置物というか家具で、オベリスクのてっぺんには十字架がくっついています。これどこかで見たことが.....なんですが、ありました! ローマのサンタ・マリア・ソプラ・ミネルヴァ教会(Basilica di Santa Maria Sopra Minerva)の前の広場にあるんです。パンテオンがすぐ近くですので、ローマに行った方は、必ず見ている、前を通っているのではないでしょうか。ベルニーニ作の「ミネルヴァの子豚」と呼ばれているオベリスクです。これもいろいろ曰く因縁があるようで、子象でなく愛称の「子豚/Il Porcino Della Minerva」とか「ひよこ/Il Pulcino Della Minerva」と呼ばれているとか、オペリスクは一対になっているものだそうで、もう一つは、ウルビノにあるとか......おっと、横道,横道、興味のある方はこちらでどうぞ。

PULCINO DI MINERVA/ミネルヴァの子象
13本のオベリスクを探せ!(後)
'Minerva's Chickミネルヴァのひよこ'英語の詳しい説明ですが全体の写真と絵もあります

 話を元に戻しまして、食卓ではなく、その「ミネルヴァの子豚」を模した家具にトスカが近づき、「おや!?」こんなところにナイフが....と気づくわけです。これは、おそらくペイパーナイフですね。カヴァラドッシの"ヴィットリア〜ヴィットリア〜"の場面で、スカルピアが敗戦の知らせを受け、あわてて、このオベリスク風家具のところに行き、手紙を読みます。映像では、ペイパーナイフを取り出して、封を切るところは写っていませんが、わざわざこの家具の側まで来て、知らせを読んでいますから、そういうことだと想像できます。しかし、この「ミネルヴァの子豚」と呼ばれるオベリスクが「ペイパーナイフ置き」とは、豪勢ですね。

写真右:3幕、トスカ「スカルピア! 神の御前で」と叫び....
 《トスカ》最後の場面は、トスカがサンタンジェロから身を投げて幕なんですが、舞台では、この場面いろいろな演出があります。階段を駆け上がって、飛び降りるのが一般的ですが、中には、柱の影に隠れただけ、だったり、穴に飛び降りたり....
 今回の、ウーゴ・デ・アナの演出もちょっと変わった部類でしょうね。飛び降りる直前でストップしてます。

関連記事:
2006年7月ヴェローナ《トスカ》DVD(2)チェドリンス、アルバレス、RR
2006年7月ヴェローナ《トスカ》DVD(1)チェドリンス、アルバレス、RR
ヴェローナ《トスカ》:写真集
ヴェローナ《トスカ》;スカルピア転倒!(2006.7.15)
2006年ヴェローナ夏の音楽祭の話題いろいろ
ヴェローナ《トスカ》フォトギャラリーとマルコ・スポッティ


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2006年7月ヴェローナ《トスカ》DVD(2)チェドリンス、アルバレス、RR [トスカ]

 トスカを歌っているフィオレンツァ・チェドリンスが国際的に注目されるようになったのは、先日亡くなったルチアーノ・パヴァロッティ(1935.10.12〜 2007.9.6)のお蔭ともいえるようです。

↑♪VideoClipを視聴するにはQuickTime7以上が必要です。(期間限定)
 チェドリンスのオペラデビューは1989年(こうもりのロザリンデ)だそうですが、1996年«Luciano Pavarotti»国際コンクールで優勝、フィラデルフィアでパヴァロッティと《トスカ》の3幕を歌って国際的な活躍が始まったということです。このコンクールに優勝した年が、1995年と1996年と両方ありますが、1995年に優勝して、パヴァロッティと《トスカ》を歌ったのが1996年ということなのかしら。
 RRとの共演は、1997年モンテカルロで《シモン・ボッカネグラ》1999年と2000年にニース、そして、この2006年ヴェローナの《トスカ》です。
 チェドリンスは、国際的にも活躍していますが、イタリア国内での活動をメインにしていて、イタリアではとても人気のあるソプラノです。来日も多く、私も新国で彼女の《ボエーム》を見ましたが、なぜかあまり印象に残っていないんですけど.....
 最近の歌手はみなさんそうなんですが、チェドリンスの生年月日がわかりません。デビューしたのが1989年ということは、1965〜1970年の間でしょうか、ご存知の方、コメントしていただけると嬉しいです。よろしく。
ヴェローナ2006《トスカ》1幕に続いて2幕にいきます。1幕では、カヴァラドッシのM.アルバレスの出ている場面を紹介しませんでしたが、おまたせしました〜2幕は、M.アルバレスが出ている場面を選びました!
♪ビデオクリップは、カヴァラドッシがしょっぴかれて来るところ(写真左上)と、ヴィットリア〜(写真右上)の場面。丸セロ・アルバレス、ちょっと前はいも虫状態でしたが、今ではトド並....笑っちゃいけないけど笑っちゃいました。でも、ちゃんと匍匐前進してますよ。そう、そう、このトスカの衣裳が、40キロという噂のやつですね。
音声がプチプチ耳障りで、うまく取り込めてませんね。直しましたので、お試し下さい。
参考:スカルピア(トスカ):主な公演 1979ー2006年
関連記事:
2006年7月ヴェローナ《トスカ》DVD(1)チェドリンス、アルバレス、RR
ヴェローナ《トスカ》:写真集
ヴェローナ《トスカ》;スカルピア転倒!(2006.7.15)
2006年ヴェローナ夏の音楽祭の話題いろいろ
ヴェローナ《トスカ》フォトギャラリーとマルコ・スポッティ



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2006年7月ヴェローナ《トスカ》DVD(1)チェドリンス、アルバレス、RR [トスカ]

♪VideoClipを視聴するにはQuickTime7以上が必要です(期間限定)

 昨年のヴェローナの《トスカ》のDVDが届きました。スカルピアが登場の場面で転んだというハプニングがあったあの公演のDVDです。※その時の記事はこちら
 その場面のビデオクリップをアップしました(左上の写真をクリック)。もちろん転んだのは収録されていませんが.....「百分は一見にしかず」、私は、てっきり、大きな絵が倒れたから、そのせいで転んだのかと....絵が倒れたのも事故だと勘違いしていました。高さ6、7メートルもあろうかという巨大な絵が倒れると同時にスカルピア登場という演出でした。なかなか迫力ありますね。ビデオクリップは、続いてトスカ登場の2回目の「マ〜リオ」の場面もありますのでお楽しみください。1幕は黄緑色、2幕は赤、3幕は青とトスカの衣装の豪華なこと。スカルピアの衣装も豪華というか装飾過多で、お金がかかってそうですね。
 右の写真をクリックすると、最後のテデウムの場面のビデオクリップに飛びます。実際に大砲を撃ってますけど、タイミングよくできるものですね。
※キャスト詳細:TDKのサイト
参考:スカルピア(トスカ):主な公演 1979ー2006年
関連記事:
ヴェローナ《トスカ》:写真集
ヴェローナ《トスカ》;スカルピア転倒!(2006.7.15)
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ヴェローナ《トスカ》フォトギャラリーとマルコ・スポッティ



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チラシ2種類:ヴェローナ《トスカ》と《大聖堂の殺人》 [トスカ]

 記事にするような内容ではありませんが、覚え書きということで.....こういうのをフライヤーというらしいのですが、ネットでみつけました。
 一つは、左サイドバーのニュースにも書きましたが、12日から、クラシカドイツでTV放送される《トスカ》、 チェドリンス、M.アルバレス、ライモンディで、ウーゴ・デ・アナ演出の豪華な舞台衣裳で、2007年7月、ヴェローナ音楽祭のもの。ライモンディが登場の時にコケルというハプニングがあった公演で、「転んでも歌い続けます」という歌手の鑑、手本を示しましたが、TVではどうなっているんでしょう。左の写真をクリックするとチラシ全体が見られます。
 もう一つは昨年末、バーリのバジリカで上演された《大聖堂の殺人》、どちらもいずれDVDで発売されるようです。よくわかりませんが、このチラシ(フライヤー)は、MIPTVというテレビ放送の配給会社かな?と関係があるようです。ここから、クラシカとか NHKとかが買って、TV放送するということなんでしょうか。個人にもネットで販売して欲しいですね。こちらにそのMIPTVの2007年のカタログがありますが、すでに放送されたもの、DVDで発売されたものも含まれています。MIPTVカタログPDFファイル
■《大聖堂の殺人》のフライヤーPDF
■《 トスカ》のフライヤーPDF



関連記事:
2006-08-08 ヴェローナ《トスカ》フォトギャラリーとマルコ・スポッティ
2006-07-19 ヴェローナ《トスカ》;スカルピア転倒!(2006.7.15)
2006-07-21 ヴェローナ《トスカ》:写真集
2006-12-22バーリのバジリカで《大聖堂の殺人》いよいよ

2006-12-22バーリのバジリカで《大聖堂の殺人》いよいよ
2006-11-15バーリのバジリカで《大聖堂の殺人》:ユニテルDVD化か!
2005-12-19バーリのバジリカで《大聖堂の殺人》


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カラヤンにNo!(@_@) R.ライモンディのスカルピア [トスカ]

 1月13日のチューリッヒの《トスカ》のレビューを見つけました。こちらです。フランス語はわかりませんが、なんとなくいいことが書いてあるような気が.......


質問:カラヤンにNo!ということは難しいですか?
 ライモンディのスカルピアは世界に衛星生中継されたり、映画になったり、65歳の今日まで各地の劇場でも好評で、当たり役と言ってもいいでしょう。もともと、スカルピアは一般的にはバリトンの役ということもあり、レパートリーではありませんでしたが、1979年のことですが、カラヤンが《トスカ》のレコーディングのために、彼のスカルピアを望んだのがはじまりです。連日6時間のカラヤンとのピアノリハーサルで、ああでもないこうでもない、と言われ、途中で放り投げたくなった...などと後日ライモンディが語っています。カラヤンにとって、《トスカ》の録音は、1962年以来ですから、17年降りで、リッチャッレッリ、カレーラス、ライモンディというその当時の旬の歌手、まあ、手垢のついていない歌手を選んだということでしょうか。
 3年後の1982年には、ベルリンで、同じキャストで演奏会形式で上演。普通は、その後、舞台で....ということになるはずですが、それっきりでした。カラヤンは6年後の1988年にザルツブルグ音楽祭で《トスカ》を上演しますが、スカルピアは、フランツ・グルントヘーバーで、ライモンディではありませんでした。
 なぜ、ライモンディはスカルピアを歌わなかったのか、私も疑問に思っていましたが、昨年のODB-Opera主催のバキエとライモンディの座談会で明らかになりました。話題が指揮者のことになって、「カラヤンにNo!ということは難しいですか? ライモンディさんも断ったことがあると聞いていますが」という司会者の質問に答えるものでした。カラヤンは、演奏会形式での上演の後、4〜5回、舞台でライモンディにスカルピアを歌ってもらうつもりだったそうですが、断ったということなんです。
 「ベルリンでの演奏会形式での上演は、素晴しいものでしたが、ちょっとテンポが遅かったという問題がありました。私は、まだ若かったので、このような遅いテンポで歌い続ければ、私のキャリアは終ると思いました。オペラのテンポではなく交響曲のテンポで歌い続けることは、声にとっては問題なのです。カラヤンは、このような理由を理解しなかったと思いますが。」というのが、ライモンディの言い分です。
 結局、実演は、10年後の1992年のあの世界同時衛星中継の《トスカ》で、その後、主要レパートリーとして世界各地の歌劇場で歌うこととなったのです。

  ♪カラヤンの《トスカ》♪

★1930年:ザルツブルグ
★1936年:アーヘン
★1939年:アーヘン
★1958年〜1964年 ウィーン
 スカルピア役は、ゴッビ、ホッター、ロンドン、
 バスティアニーニ、タッデイ
★1962年:正規録音
 L.プライス、ディ・ステファノ、タッデイ

★1979年:正規録音
 リッチャッレッリ、カレーラス、ライモンディ  
★1982年:ベルリンで演奏会形式の公演
 録音と同じキャスト


★1988年:ザルツブルグ
★1989年:ザルツブルグ
♪1982年ベルリンライブ


♪1992年録音ローマRAI
参考:ビデオクリップ
   プッチーニ:トスカ(全曲)
◆インタビューでスカルピア役とカラヤンについて語っています(2001年ドイツオペラ雑誌)
  ーしかし、このドラマティックな役(スカルピア)は、また、声的にも非常にやりがいがありますね。歌手として、この役を頻繁に歌い過ぎると、足元をすくわれるのではないですか。
RR:実際声を最大限に使うようにみえる、こういう物凄くドラマティックな役には当然非常に注意深くしています。しばしば大音響のオーケストラを超えて、歌わなくてはなりません。しかし、私は今は、何を、何処で、何度、誰と共に歌うかを条件として要求できます。きょうスカルピアを歌ったら、その後、2日間、完全に歌わない、完璧な平和が必要です。それに、三日に一度以上は決して歌わないという原則を常に守っています。
ーカラヤンともたくさん仕事をなさっていますが。
RR:カラヤンとの仕事もすばらしかったです。カラヤンからは、音楽や声の色彩を学んだからです。トスカのことを考えると、殊に弱音の部分でなんとも輝かしいベルリンフィルを引出したことか。あのようなことは二度と経験したことがありません。カラヤンは弱音で歌う勇気をもつべきだと言いました。フォルテがとてもはやっているときにだれもそんなことはいいません。さらに、弱音はその上演に声の色彩の全スペクトルをもたらすためにとても大切なのです。しかし、今日、やわらかい音色を聞くことはあまりありません.........

◆その他のカラヤンとのエピソード

・カラヤン指揮の公演とレコーディングの記録ちょっとしたエピソードも
・インタビュー:トスカ(スカルピア)のお勉強で、毎日6時間も、マエストロ・カラヤンにあーーだ こーだと言われ....
・インタビュー:カラヤンのすばらしさを語っています
・インタビュー:カラヤンは弱音で歌う勇気をもつべきだと言いました...
関連記事: RRと指揮者(6)ヘルベルト・フォン・カラヤン
参考:
・トスカ録音  ・トスカ公演記録
毎度、最後まで読んで下さってありがとうございます。
指揮者クイズ:ガブリエル・バキエの言いたい放題
★ショルティは○○  (ヒント:音楽を勉強する人の必需品)
★○○大好きプレートル  (ヒント:テンポに関する音楽用語)ライモンディもこれには同意していますが、それは彼のパーソナリティーだと擁護


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途中で死んでしまうスカルピアの出待ち.... [トスカ]

まず、お知らせです。
TDKのサイトに《ファルスタッフ》DVDのカタログが掲載されました。これで間違いなく近日中に発売ということです。一応予定では2月20日のようです。


スカルピアの『出待ち』について
 ライモンディは、今チューリッヒで《トスカ》に出演中です。7日に見に行ったファンの方の面白い報告をちょっと紹介します。
 スカルピアはご存知のように2幕で死んでしまいます。スカルピア役の歌手は、最後までいる必要はないので、2幕でさっさと帰ってしまうことも多いようです。初日とか楽日は、最後のカーテンコールにも出てくる場合が多いようですが、出待ちをするファンにとっては、このへんがいつも悩みのタネのようです。
 テノールとかソプラノのファンには、こういう心配はないでしょうね。これを見分ける方法は、2幕のカーテンコールで、スカルピアが一人で出てお辞儀をした場合は、最後のカーテンコールには出て来ない、つまりここで帰ってしまうのが一般的なようです。
 さて、7日の《トスカ》、2幕のカーテンコールには、一回だけ一人で出てきて、ちょこっとご挨拶しましたが、客席のボックスにはライモンディの奥さんと末っ子のロドリゴ君が確認できましたので、『出待ち』OKを確信したそうです。ところが、なんと最後のカーテンコールにスカルピアが出てこなかった! うっそ〜!どうなっとるんじゃぁ〜?!? でもマルセロ・アルバレスもいることだし残念だけど....ということで楽屋口に。
 待っているとマルセロ君がやって来たので、一緒に写真をとっていたら、なんと後にライモンディが! 
 「あれれぇ!あなたは、2幕で帰ったと思ってました」「楽屋にいましたが、誰も最後のカーテンコールに呼びに来なかったんですよ」
 ライモンディファンの方には、嬉しい驚きでしたが、ライモンディがもういないと思って、『出待ち』をあきらめて帰った人もいるでしょうね。なんか、アラーニャが衣裳を脱がないで待っていたのに誰も呼びに来なかった...という話を思い出しました。(笑

チューリッヒ歌劇場《トスカ》2007年1月7,10,13日
ネロ・サンティ指揮 ギルバート・デフロ演出
エツィオ・フリジェリオ舞台 フランカ・スクァルチャピーノ衣裳
出演者
ノルマ・ファンティーニ(トスカ)
マルセロ・アルバレス(カヴァラドッシ)
ルッジェーロ・ライモンディ(スカルピア)
Reinhard Mayr(アンジェロッティ)
Joszef Dene(堂守)
Andreas Winkler(スポレッタ)
Rolf Haunstein (シャローネ)
参考:スカルピア(トスカ)1979ー2006年


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2004年マドリード・テアトロレアルの「トスカ」再々放送!NHK.BS2 [トスカ]

■今晩といいますか早朝、9月9日午前1時36分よりNHKBS2でまたマドリードの《トスカ》が放送されます。
以下2005年7月2日の記事です。


DVD(海外版)もリリースされていますし、BShiでも放送されましたが、またBS2で放送されます。 2005年 8月6日 (土) 00:30〜03:59
(マドリード・レアル劇場公演 歌劇 「トスカ」)
トスカ     : ダニエラ・デッシー
カヴァラドッシ : ファビオ・アルミリアート
スカルピア男爵 : ルッジェーロ・ライモンディ

管弦楽 : マドリード・レアル劇場管弦楽団
指 揮 : マウリツィオ・ベニーニ
演 出 : ヌリア・エスペル
2004年1月22日, マドリード・レアル劇場 (スペイン, マドリード)
日本国内で放送されたライモンディ関連の映像一覧表を作ってみました。
1971年〜   ※下記以外にもありましたらお知らせください


放送年
公演名キャスト 
NHK
1971.8.15
1970.ヴェルディ・レクィエムバーンスタイン指揮
アーロヨ、ヴィジー、ドミンゴ
LD
NHKBS1971.ファヴォリータ
(バルダッサーレ)
ファブリティース指揮、ノフリ演出
コッソット、ブルスカンティーニ他
DVD
NHK1971.リゴレット
(スパラフチレ)
マタチッチ指揮、ノフリ演出
グロソップ、パヴァロッティ他
 
NHK1981.プロムス ロッシーニ:
スタバト・マーテル
ジュリーニ指揮、リッチャレッリ
V−テッラーニ、ゴンザレス
 
NHKBS1985.ベルサイユのロッシーニアバド指揮
カバリエ,ホーン、アライサ
 
CS1986.ファルスタッフテイト指揮、プロイエッティ演出
デッシー、リナルド、ボニー他
 
NHKBS1990.ドン・ジョヴァンニ アバド指揮、ボンディ演出
ステューダー、マッテイラ、ガッロ
 
NHKBS1991.フィガロの結婚(伯爵)アバド指揮、ミラー演出、ガッロ
スチューダー、、マクローリン
LD
NHKBS1992.may favorite OPERA 
ドン・ジョヴァンニ
シャイー指揮、ロンコーニ演出
デッシー、コルベッリ、ブレイク
 
NHK1992.グラインドボーン音楽祭
建て替え前の記念コンサート
ハイティンク、デイヴィス指揮
カバリエ、フォン・シュターデ他
DVD
TBS1992.トスカ(スカルピア)
メイキング+抜粋版,五木寛之
メータ指揮
マルフィターノ、ドミンゴ他
LD
BS
1993
1992.ランスへの旅アバド指揮、ロンコーニ演出
スチューダー、セッラ他
CS
2004
1997.トスカ(スカルピア)ビシュコフ指揮、ロンコーニ演出
ゴルチャコーワ、シコフ他
CS/NHK
2004
2001.ヴェルディ・ガラ パルマ
BS2抜粋→CS全公演→BS2全公演
メータ指揮 ドミンゴ
カレーラス、クーラ、デッシー他
DVD
CS
2002.8
2002.トスカ(スカルピア)ガッティ指揮、ファッシーニ演出
サラザール、クーラ
  
CS
2005
2002.イタリアのトルコ人
(セリム)
フランツ・メザー=ウェスト指揮
バルトリ、シュミット他
DVD
CS
2005
2001.映画トスカ(スカルピア)パパーノ指揮、ジャコ監督
ゲオルギュー、アラーニャ他
DVD
NHKBS2
2005.8.6
2004.トスカ(スカルピア)ベニーニ指揮、エスペル演出
デッシー、アルミリアート他
DVD


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ヴェローナ《トスカ》フォトギャラリーとマルコ・スポッティ [トスカ]

やっとアレーナ・ディ・ヴェローナのサイトに今年の《トスカ》のフォトギャラリーが 掲載されました。(写真をクリックするとリンクしています)
 この左の写真は、手前はカヴァラドッシのM.アルバレス、太ってみえないようになかなかうまく撮っていますね。後方にいるのはアンジェロッティ、マルコ・スポッティというバスです。同時に国王役で《アイーダ》にも出演しています。DVDで発売されている2004年のマドリードの《トスカ》でもアンジェロッティで出演していました。
 スラリと背が高く、手足が長くて、今風の若者っぽくて、目立つアンジェロッティでした。雰囲気がペーター・マッティに似てますね。
そこで、ちょっとこのバス歌手マルコ・スポッティにスポットをあててみました。

■マルコ・スポッティ(バス):
パルマ出身。1992年パルマの"A.Boito" 音楽院を卒業。いくつかの国際的コンクールで優勝。《仮面舞踏会》のサムエル、アイーダのランフィスでキャリアをはじめる......

 レパートリーは、準主役か小さい役です。たとえば、《フィガロの結婚》では、ドン・バルトロ、《リゴレット》のスパラフチレ、《アイーダ》では、国王とかランフィスといったところです。
 今後主役を目指しているのか、こういう役を極めていくのか.........生年月日がわかりませんが、1992年音楽院卒業ですから、35か6くらいでしょうか。バスバリトンではなく、"本当のバス"のようですから、それに合った役となると、やはりこういう小さい役ということになるのでしょうか。
 "marcospotti.com"というなかなかユニークなHPがあります。こちらです。舞台写真もたくさんあって、パルマでチェーザレ・シェピを若い出演者達が囲んでいるめずらしい写真もあります。1998年ということは引退公演でしたかしら。クーラと一緒の《アイーダ》もあります。ついつい長居してしまうHPです。

参考:
2002年ヴェローナ《トスカ》フォトギャラリー
2004年マドリード《トスカ》キャスト詳細
RRの公演記録:スカルピア(トスカ)1979ー2006年
関連記事:
2006-07-19 ヴェローナ《トスカ》;スカルピア転倒!(2006.7.15)
2006-07-21 ヴェローナ《トスカ》:写真集


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ヴェローナ《トスカ》:写真集 [トスカ]

トスカの衣裳は、1幕が黄色、2幕が赤、ちゃんとお着替えして3幕はブルーのドレス

ヴェローナ音楽祭
1913年より毎年夏に、野外劇場(アレーナ)で開かれる。ローマのコロッセオに次ぐ大建築アレーナ(円形闘技場)は、円形の直角軸が、152.4mと128m、高さが30.48m。前方の1/3が舞台、残りが観客席(1万5千人収容)という巨大な劇場だが、音響効果が極めて良く、最も人気のある野外オペラ祭、演目は、イタリアオペラが中心。今年は、第84回に当たる。
今回の新演出の《トスカ》は、ウーゴ・デ・アナ(演出・美術・衣裳)、彼独特の重厚で暗く豪華で美しい舞台。

サンタンジェロの屋上にそびえ立つ大天使ミカエルの像の上部を舞台に配し、剣を持つ巨大な手が動いたり、大砲が数台据えてあり、そこから白煙を出したり、野外劇場にふさわしい凝った舞台。

参考:
アレーナ・ディ・ヴェローナには、1971年30歳で《エルナーニ》のシルヴァ役で出演。エルナーニはフランコ・コレッリだった。 ヴェローナでの公演一覧1972年〜2006年

関連記事:
2006-07-19 ヴェローナ《トスカ》;スカルピア転倒!(2006.7.15)


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ヴェローナ《トスカ》;スカルピア転倒!(2006.7.15) [トスカ]

演出、舞台,衣裳すべてウーゴ・デ・アナのニュープロダクションの《トスカ》、舞台も素晴らしく、特に衣裳が豪華で美しいものだったようだ。スカルピアの衣装も、豪華な刺繍がほどこされていて、とてもおしゃれ(右写真)。
プレミエは7月15日土曜日。アルバレスのイタリアでのカヴァラドッシデビューという話題もあるが、実際に見に行った人たちの間では、ライモンディが「落ちた、転んだ」、トスカが2幕で着ていたマントが豪華で素晴しく美しかったが、非常に重く40キロもあり、その上、非常に暑く、チェドリンスの疲労が激しかった、という話題で盛り上がっている。
ライモンディの件は、イタリア語の"カドゥータ"は、落ちるという意味があるので「すわ!転落事故か!」とびっくりした。コテッと転んだのか、ドテッと本格的に転倒したのか、翌日のアレーナ新聞、その他のレビューをみると、おおよそ次のような状況だった。
「王様、万歳! 勝利を祝うんだ!」と聖歌隊の子供たち、見習い僧たちが大騒ぎをしているところに、突然スカルピアが現れて、『聖堂の中でこのようなバカ騒ぎとは!..."Un tal baccano in chiesa!"...』とにらみをきかせる場面、スカルピアのテーマが奏でられ、「出るぞ〜」と観客も一瞬緊張するが、この大事なスカルピア登場のしょっぱなでなにかにつまずいて転倒。"Un tal baccano in chiesa!"を膝をついたまま歌ったということなので、かなり本格的に転んだのではないかと思われる。その後、特別アナウンスもなかったので、大事にはいたらなかったというこだろう。しかし、その時点では平気でも、あとで、、ということもあるのでちょっと心配。
3幕の『星は光ぬ"E lucevan le stelle"』では、聴衆からビスの声が上がり、M.アルバレスのカヴァラドッシは、聴衆に非常に好意的に受け入れられた。
公演は全体的に満足のいくもので、最後に出演者とともに、演出のウーゴ・デ・アナは、「中東に平和を」と書かれた赤いTシャツを着て現れ、世界平和をアピール、15000人(完売!)の観客から、盛大な拍手を受けた。
M.アルバレス、チェドリンス、ライモンディの組み合わせの《トスカ》はあと2回、いずれも土曜日の上演となっている。

参考:
スカルピア(トスカ)1979ー2006年

関連記事:
■アレーナ・ディ・ヴェローナ、1984年の公演 ザッカリア. .ほか(2)パガーノ
■暑さのため、兵士の一人が倒れる最新の「ロンバルディ」と余談


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